2015年06月27日

モルトプレンがネチョネチョになる加水分解

しばらく前に、娘が使っていなかった登山靴を取り出して「キャー」と叫んだことがありました。娘が手に持っている登山靴を見ると、靴底が半分くらいベローンと剥がれていたのです。ネットなどで調べてみると、大切にしている登山靴やスニーカーではたまにあるようです。

こうした現象を「加水分解」と言うそうです。靴底に使用されているウレタンなどの素材に水分が作用して分解する現象です。

同じことがカメラのモルトプレンでもおきます。何度か、ご紹介しておりますが10年以上経ったフィルムカメラの「モルトプレン」がネチョネチョになる現象です。(ホロホロになることもあります)

「モルトプレン」は「スポンジ」の一種です。ご承知のように「スポンジ」にはたくさんの細かい孔が空いており、力を加えると、孔がつぶれることでずいぶんと小さくなります。その性質を利用して、フィルムカメラではカメラの中に光が入らないようにする遮光材として利用されています。(一眼レフのミラーが跳ね上がったときにショックを軽減するクッション材としても利用されています)

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貼り替え後です
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「モルトプレン」はネチョネチョになるという弱点はありますが、遮光材やクッション材としては優れたな機能材料です。「消耗品」として理解していただき、モルトプレンがつぶれたままになっていたり、ネチョネチョし始めたら、当工房に貼り替えをご依頼ください。

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posted by ヒゲじい at 12:57| カメラ修理