2016年06月30日

『モルトプレン』の貼り替え

以前にも、当ブログや昭和カメラサービスのホームページでご紹介していますが、「モルトプレンの張り替え」について再度のご説明を。
「モルトプレン」とは「スポンジ」の1種です。カメラの中では光が漏れないようにする「遮光材」、動作する部品が当たったときのショックを和らげる「ショックアブソーバー=緩衝材、クッション」、ホコリなどが入らないようにする「目止め材」などとして使われています。
なかなか、良い素材なのですが、弱点もあります。それは湿気などの影響を受け「加水分解」と呼ばれる化学反応で「ネチョネチョ」「ベタベタ」になったり「ホロホロ」になって粉状になったりします。
そのため、光漏れを起こしたり、接着剤のようになって裏蓋を開かなくしたり、ペンタプリズムの反射面を腐蝕させたりすることがあります。
10年以上経ったフィルムカメラは大概、モルトプレンが劣化しているので、早めに貼り替えをされることをお勧めします。当工房ではモルトプレンの貼り替えだけの限定修理も承っております。

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posted by ヒゲじい at 16:07| カメラ修理

2016年06月29日

『コニカFP』のカメラ修理

以前、昭和カメラサービスのホームページや当ブログでも紹介したことがあるのですが、ヒゲじいが初めて使ったカメラは「コニカFP」でした。たぶん、50年くらい前の話です。
今日はそんな思い出深いコニカFPの修理です。久々に持ってみると「重い!」。測ってみたら、F1.8/52mmの標準レンズと合わせて962g、ほぼ1kgでした。
工房へやって来た個体のオーナー様のお父上が、数十年前にけっこうな高さの登山に持って行っていらしたそうです。当時の登山用具も重かったはずですし、このカメラと合わせるとたいへんなご負担だったと思います。
そんな個体ですが、外観は比較的、キレイですので、さぞかし大切にお使いになっていらしたのでしょう。ただ、ファインダーを覗くと汚れがあったり、スローシャッターが切れなくなっているなどの不具合があります。レンズも絞り羽根が粘っています。

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posted by ヒゲじい at 17:25| カメラ修理

2016年06月28日

『ペンタックスSP』のカメラ修理

今日、当工房がある武蔵小杉はお昼すぎから雨はやみましたが、どんよりとしたお天気です。いかにも梅雨の季節という感じです。何より、湿度が高く、エアコンのドライモードで作業をしています。

さて、今日、ご紹介するのは『ペンタックスSP』のカメラ修理です。
この個体は工房にお持ちいただいたオーナー様によれば曾祖父様がお使いになっておられたカメラとのことです。長い間、ケースに入れて仕舞っておられたとのことです。電池も当時の水銀電池が入れっぱなしになっていましたが、幸いにも電池の漏液は少なく、電池蓋を開けることができました。電気系統に問題がなければ良いのですが、これからチェックしていきます。シャッターも何とか動作していますが、調整は必要でしょう。

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posted by ヒゲじい at 16:16| カメラ修理

2016年06月27日

『オリンパスペンEE-2』のカメラ修理

当工房は「オリンパスペン」の修理を専門しているわけではないのですが、ブログで紹介すると、その記事を検索され、それがきっかけでご依頼があるというサイクルが続いて結果的に「オリンパスペン」の修理が続いているようです。もちろん、他のメーカーモデルもご依頼は来ているのですが。
ということで、今日、ご紹介するのは『オリンパスペンEE-2』です。発売は昭和48年(1973年)で「ボタンを押すだけで家庭で誰でも写せるカメラを」というコンセプトで開発されたカメラです。

露出不足時にシャッターを押せなくしたことを示す「赤ベロ」が出ないという不具合とのことで、工房へやってきたこのペンEE-2ですが、到着したカメラを拝見してみたら、絞りが固着していました。分解して洗浄すると、快調に動作するようになりました。これから各部点検、調整を行ない最終チェックを行います。

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posted by ヒゲじい at 15:07| カメラ修理

2016年06月23日

『ニコンEM』のカメラ修理

今日、当工房のある川崎市の武蔵小杉は午前中は雨が降っていましたが、お昼過ぎから晴天になりました。水不足の地域があるかと思えば、一方で記録的な雨が降っている地域もあり、なかなか難しいものです。
さて、今日は『ニコンEM』のカメラ修理をやっています。巻き上げはできるのですが、フィルムが進まないとう不具合です。その他、上カバーや下カバーを固定しているビス類がひどく錆びているのが気になります。まずは、分解して、様子を見ているところです。

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posted by ヒゲじい at 18:08| カメラ修理

2016年06月22日

『リコーフレックスY(6)』のカメラ修理

今日、ご紹介するのは二眼レフの『リコーフレックスY(6)』です。ここのところ、二眼レフの修理が続いています。こうしてブログでご紹介すると、「二眼レフ」「・・・フレックス」などのキーワードで検索されたお客様が当工房を見つけてくださるようです。それが、繰り返され、同じような機種やメーカーの修理が連続するようです。

さて、今回のリコーフレックスの修理については、オーナー様から「撮影可能になるだけで良い。レンズ清掃、ミラーの交換、レザーの貼り替えは不要」とのご依頼でした。このカメラはオーナー様のお父上の遺品で、お母上から「部品交換をしないで欲しい」とのご希望があったそうです。おそらく、レザーの剥がれや傷などの一つひとつにご主人の思い出があるからなのでしょう。また、オーナー様がレンズ清掃をご希望にならなかったのは、汚れやクモリなどのあるレンズでどんな写真が撮れるのかをお試しになりたいからなのだそうです。
工房へやって来た個体は「ヘリコイド固着」「シャッター、絞りの固着」「ミラーの腐蝕」「裏蓋にある赤窓の欠落」など重症でした。ただ、ご事情がお有りとのことで、急ぎの修理を行い、現在、出荷前のチェックを行なっています。

修理完了後の外観です
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レンズを前後させるヘリコイドに固まったグリスがこびりついていました
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posted by ヒゲじい at 15:13| カメラ修理

2016年06月20日

『ニコンF3』のカメラ修理

いやはや、今日も暑いですね。しかも、湿度も高く、集中力がなくなってしまいそうです。
さて、今日、ご紹介するのは『ニコンF3』。しかも『Limited』。そして、傷、スレなどが殆ど見当たらないキレイな個体です。不具合はシャッターダイヤルの空転です。カメラ側はAUTOになったまま、ダイヤルはクルクルと回ります。固定ビスの緩みだと良いのですが、これから探っていくところです。

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posted by ヒゲじい at 13:57| カメラ修理

2016年06月17日

『ニコンFE』のカメラ修理

ヒゲじいの作業室の窓にはカーテンがかかっています。そのカーテンの隙間から、外のお天気の良さと熱気が伝わってきます。まるで、真夏のようです。ホコリなどが作業室に入らないようにするために窓を閉め切っているので、そろそろ冷房を入れないと、熱中症でダウンしてしまうかも知れません。

さて、今日、ご紹介するのは「ニコンFE」のカメラ修理です。ニコンFEはニコンFMの姉妹機で絞り優先のAEカメラです。キャッチフレーズは「シンプル・ニコン」
ヒゲじいとほぼ同世代のオーナー様が大学卒業直後に手に入れられた思い出のカメラだそうです。ここ10年以上はお使いになっておられなかったとのことで、各部点検のご依頼です。まずは、各部の機能チェック、モルトプレンの貼り替えから始めます。

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posted by ヒゲじい at 14:37| カメラ修理

2016年06月15日

『キャノンP』のカメラ修理

今日は修理品の発送や急ぎの修理などでバタバタでした。
そんな中、新しいご依頼品が到着しました。まだ、詳細のチェックをしていなのですが『キャノンP』です。
まだお若いオーナー様がおじいさまからいただいたとのことで、各部点検のご依頼です。
なかなか、キレイな個体です。さぞかし、大切に使われ、保管されたのでしょう。

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posted by ヒゲじい at 16:54| カメラ修理

2016年06月14日

『ヤシカフレックスAU(ローマ数字の2)型』(たぶん)のカメラ修理

またまた、二眼レフです。しかもヤシカの二眼レフの修理品がやってきました。
「ヤシカフレックス」のシリーズはいろいろなモデルがあります。
調べてみたら、たぶん『ヤシカフレックスAU(ローマ数字の2)型』ではないかと思いますが、確信はありません。A型でもローマ数字の「U」(2)が付くものと、アラビア数字の「2」がつくものがあります。
また、同じモデルと思われるのですが、当工房にもある個体はシャッターのメーカーが違うのです。
うーん、ややこしい。

工房へやってきた個体はピントグラス(すりガラス)が割れてしまっています。さすがに、新品の交換部品などはありませんので、別のヤシカフレックスの中古品から移植する予定です。その他、各部点検、調整を行ないます。

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posted by ヒゲじい at 13:42| カメラ修理

2016年06月13日

『ヤシカマット124G』のカメラ修理

しばらく前に、ご紹介した『ヤシカマット124G』のカメラ修理がほぼ完了し、あとはレザーを貼って、最終チェックをするだけになりました。
思っていた以上の重修理でしたが、なんとかオーナー様に修理完了品を納品できそうです。仕上げは明日以降となりそうです。

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posted by ヒゲじい at 18:02| カメラ修理

2016年06月10日

『ニコンFM2』のカメラ修理

今日は、近所のDPE屋さんまで何度か往復したのですが、まるで真夏のような日差しでした。まあ。本当の真夏はもっと、もっと暑いのでしょうが。しかも、今年は猛暑だと言われていますので、今から思いやられます。
今日、ご紹介するのは『ニコンFM2』のカメラ修理です。オーナー様は最近、入手されたそうで、まずは劣化したモルトプレンを貼り替えをご希望でした。当工房ではモルトプレンの貼り替えなどの限定修理も承っております。

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posted by ヒゲじい at 14:25| カメラ修理

2016年06月09日

『ヤシカマット124G』のカメラ修理

昨日は真夏のようなお天気でしたが、夜半から降った雨で今日はしっとりとしたお天気です。
今日、ご紹介するのは二眼レフ『ヤシカマット124G』のカメラ修理です。
工房へ送られてきた個体の外観は比較的キレイでしたが、シャッターダイヤルや絞りダイヤルが回せませんでした。ピント合わせのために前後するレンズも動きがおかしいのです。露出計のメーターも針は動くのですが、2本ある指針が接触しているようです。
よくよく見ると、レンズの周囲の部品が変形しています。どうやら、大きなショックが加わったようです。
分解して、被害状況を確認中です。

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posted by ヒゲじい at 13:01| カメラ修理

2016年06月07日

『オリンパスペンEES』のカメラ修理

今日、ご紹介するのは、またまた「オリンパスペン」のカメラ修理です。ペンEEシリーズ2代目の「EES」です。発売されたのは昭和37年(1962年)で、世界初のプログラムEE搭載機です。
それにしても、先日からペンシリーズやハーフサイズカメラの修理が続いています。平行してややこしい修理も進めているのですが、こちらはまた、別の日に。

工房へやってきた個体のオーナー様は女性で、骨董市で見つけられて一目惚れされたそうです。シャッターが粘りで固まっており、当然ながら巻き上げができませんでした。分解してみると、油による粘りもありましたが、シャッターユニットを固定している3本のビスうち2本がはずれて、カメラの中で遊んでいました。
絞りとシャッターを洗浄し、各部点検、調整を行ないました。現在、最終チェック中です。

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posted by ヒゲじい at 15:10| カメラ修理

2016年06月06日

『キャノンデミS』のカメラ修理

数ヶ月前から、ヒゲじいは腰痛に悩まされています。作業机に向かっているときだけでなく、寝た姿勢でも痛いこともあります。昨日は材料を買うために、渋谷まで出かけたのですが、歩いていても、腰からふくらはぎまで痛みのような痺れのような不快感がありました。
さすがに、放っておけないので、今日は整形外科に行って診察してもらったら、腰骨の間にある軟骨「椎間板」がずれているとのこと。原因は「加齢」。
湿布薬を処方してもらい、柔軟性を高めたり、腹筋を鍛える体操を教えていただきました。
カメラ修理をご依頼いただいたお客様には、いつも、「古いカメラは油やさびによる固着などを防ぐために、時々、動かしてあげるのが良いですよ」と申し上げているのですが、人間も適度で、適切な運動をしないといけないようようです。

前置きが長くなりました。
今日、ご紹介するのは『キャノンデミS』のカメラ修理です。シャッター羽根が油で固着して、レンズを覗きこむとネコの眼のようなカタチでシャッターが開いたままになっています。これから、分解して修理に取り掛かります。このカメラのデザインの特徴であるアルミのボディーカバーは傷や凹みに弱いのですが、この個体はなかなか外観はキレイです。

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筆記体の「Demi S」というロゴがおしゃれですよね
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posted by ヒゲじい at 15:45| カメラ修理

2016年06月03日

『リコーフレックスZ(7)』のカメラ修理

初夏のすがすがしい日よりが続いています。梅雨までのキモチのよい日を楽しみたいものです。
さて、今日、ご紹介するのは『リコーフレックスZ(7)』のカメラ修理です。
なかなか、キレイな個体で、各部点検のご依頼です。
ピントリングは回るので、大丈夫だと思って、よくよく見たら、レンズが回っていません。定番のヘリコイドの固着です。これから固着を緩めます。あとは、ミラーの交換です。

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posted by ヒゲじい at 16:41| カメラ修理