さて、今日ご紹介するのは『アイレス35U(2)』のカメラ修理です。アイレス写真機製作所は昭和24年(1949年)に設立されたヤルー光学をルーツとする会社で昭和25年(1950年)に設立されたカメラメーカーです。
『アイレス35U(2)』はライカV(3)に触発されて作られたと言われています。発売は昭和29年(1954年)でベストセラー機だったようです。ブライトフレームや巻き上げないとシャッターを切ることができないようになっている(但し、シャッターチャージは巻き上げと連動していません)など、当時のカメラとしてはなかなかだったと思います。
工房へやってきた個体は羽根の粘りのため、シャッターが切れません。部品も一部無くなっている箇所があるので、部品取り中古をさがすか、他のカメラで流用できるかを検討しているところです。
まずは、全体の清掃からスタートです。
